渋谷区(恵比寿、広尾、代々木、笹塚、初台、etc.)で家族葬を考えているなら。
このページでは東京都渋谷区のお葬式でよく利用されている「代々幡斎場」の特徴や利用者の口コミ、予約の仕方などについてまとめています。
代々幡斎場は「東京博善株式会社」が運営する民営斎場です。
代々幡斎場があるのは渋谷区の西原ですが、世田谷区、新宿区、中野区、杉並区、港区、狛江市、調布市などのお葬式でもよく利用されています。なので、渋谷区はもちろん、その周辺で家族葬を考えている場合も利用を検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみにですが、渋谷区で火葬場といったら場所はどこにあるのかご存知でしょうか?
実は渋谷区の火葬場は、この代々幡斎場ただ1つだけ。代々幡斎場は、通夜や告別式を行うための式場と火葬場が同じ敷地内にある、渋谷区では唯一の総合斎場でもあります。
なので渋谷区とその周辺のお葬式では、間違いなく多くの人が利用する場所です。代々幡斎場について基本情報は把握しておくといいでしょう。
それでは代々幡斎場の特徴や基本情報から、まずはチェックしていきましょう。
別の斎場も確認したい方は【東京都の利用しやすい斎場一覧】をご参考ください。
代々幡斎場とは
先にも述べた通り、代々幡斎場は東京博善株式会社が運営する民営斎場です。
火葬場併設なので、通夜から火葬、初七日の法要までを全て一ヶ所で行える点がとても便利。車両費用(マイクロバスなど)がかからないのも見逃せないポイントです。
と言っても、代々幡斎場は公営斎場のように式場などの使用料が、特別に安いというわけではありません。
ただ、渋谷区とその周辺には「公営斎場で火葬場併設」の施設自体がなく、23区内では大田区にある「臨海斎場」1つだけしかありません。
公営の火葬場自体も、臨海斎場と江戸川区にある「瑞江葬儀所」の2つだけしかありません。しかも、瑞江葬儀所は式場がないため、通夜や告別式などを執り行うことができません。
そういった事情から、渋谷区とその周辺のお葬式では、利便性とトータルの費用とのバランスにおいて、代々幡斎場は最も優れた施設である。そう言っても、決して過言ではありません。
さらに、代々幡斎場には、10人以下の少人数で通夜や告別式などを行うための「竹」という式場が用意されています。竹は小ぢんまりとしたスペースで、控室がないのが難点ですが、その分式場の使用料を安く抑えることができます。
なので、もし参列者10人以下の家族葬を考えている場合は、代々幡斎場の利用を検討してみるといいでしょう。もちろん、もっと大人数でのお葬式に対応できる式場も複数用意されています。
代々幡斎場の基本情報

参照:代々幡斎場公式サイト
名称 | 代々幡斎場 |
住所 | 東京都渋谷区西原2-42-1 |
式場 | 7室 |
人数 | 40席(最大80席) |
駐車場 | 60台 |
利用推奨地域 | 渋谷区、世田谷区、中野区、新宿区 |
休館日 | 元旦・1月2日・1月3日・友引 |
施設概要 | 建物:3階建て 火葬炉:10基 休憩室:12室 葬儀式場:7室 控室:6室 コーヒーコーナー:1カ所 売店:3カ所 |
アクセス | 【徒歩で向う場合】 ■京王新線「幡ヶ谷駅」南口出口から徒歩6分 ■小田急線・東京メトロ千代田線「代々木上原駅」北口1出口から徒歩20分 【バスを利用する場合】 ■都営バス「渋谷駅~阿佐ヶ谷駅前」に乗車し、「幡ヶ谷駅」にて下車、徒歩6分 ■京王バス「渋谷駅~中野駅」に乗車し、「幡ヶ谷駅」にて下車、徒歩6分 ■東急バス「渋谷駅~幡ヶ谷折返所」に乗車し、「幡ヶ谷折返所」にて下車、徒歩5分 【車で向う場合】 ■甲州街道を渋谷方面からは、幡ヶ谷駅信号を左折、西原商店街入口前の路地を右折 ■甲州街道を高井戸方面からは、笹塚信号を右折、笹塚一丁目東信号を左折 ■井の頭通りを渋谷方面からは、山手通り富ヶ谷信号を入り、大山信号を右折、五條橋信号を右折 ■井の頭通りを環七方面からは、大原二丁目信号を入り、大山信号を左折、五條橋信号を右折 ■高速道路を新宿方面からは、首都高速4号線の幡ヶ谷ランプ出口から笹塚信号を左折、笹塚一丁目東信号を左折 ■高速道路を高井戸方面からは、首都高速4号線の永福ランプ出口から笹塚信号を右折、笹塚一丁目東信号を左折 |
代々幡斎場の各施設の使用料
葬儀式場
式場名 | 料金 |
雪 | 248,050円 |
竹 | 110,000円 |
火葬炉
火葬炉の種類 | 料金 |
特別殯館 | 177,000円 |
特別室 | 107,500円 |
最上等(星) | 59,000円 |
休憩室
休憩室名 | 料金 |
鶴の間 | 57,750円 |
雪の間 | 28,600円 |
星の間 | 23,650円 |
霊安室
保棺方法 | 料金 |
冷蔵保棺 | 9,900円 |
一般保棺 | 4,400円 |
代々幡斎場の特徴、メリットやデメリットは?
代々幡斎場ならではの特徴や、メリットとデメリット、チェックすべきポイントは次の8つです。
バリアフリー対応で高齢の方も安心
平成8年11月に竣工された建物は近代的な造り。バリアフリーになっているため、高齢の方が多い場合でも安心して利用できるはずです。
3階建ての建物ですが、エスカレーターとエレベーターがあり、車いすも用意されています。さらに式場と火葬場が同じ敷地内にあるので、移動の負担もありません。
大きさの異なる2種類の式場がある
式場の規模
式場名 | 着席人数 | 参列者の数(目安) | 式場数 |
雪 | 40人 | 100人 | 6 |
竹 | 10人 | 10人 | 1 |
※雪は2室を繋げて使用することも可能で、その場合の着席人数は80人、参列者の数(目安)は200人です。
式場料金
式場名 | 料金 |
雪 | 248,050円 |
竹 | 110,000円 |
※雪を2室繋げた場合の料金は、496,100円です。
代々幡斎場には、通夜や告別式を行うための式場が2種類、計7室用意されています。
全ての式場の使用時間は16:30~翌日15:00まで。出棺時間は11時まで(または12時まで)となっています。
家族葬から一般葬まで、参列者の人数に合わせて式場を選ぶことができます。
竹は、少人数の家族葬で式場の使用料を安く抑えたい場合にはピッタリの式場です。ただし、1室しかないため、希望の日程で予約を取るのは難しいかもしれません。
火葬炉は3つの等級から選べる
火葬炉の種類 | 料金 |
特別殯館 | 177,000円 |
特別室 | 107,500円 |
最上等(星) | 59,000円 |
代々幡斎場には「特別殯館(とくべつひんかん)」「特別室」「最上等」の3種類の火葬炉があります。
火葬炉の数は、特別殯館2基、特別室2基、最上等(星)6基、合計10基です。
特別殯館とは、都内の火葬場に設けられている最上ランクの火葬炉を意味します。使用料もそれなりですが、あまりに広い空間と格調高い雰囲気は、特別殯館ならではのもの。きっと、心静かに故人とのお別れに集中することができるはずです。
最上等は火葬炉数が多い施設ですが、参列者が多くても落ち着いて最後のお別れができるように、炉前ホールは十分なスペースが確保されています。収骨の際もプライベートな空間を保てるように、係員が親切丁寧に導いてくれるでしょう。
最寄り駅からは徒歩で行ける距離
最寄り駅である京王新線「幡ヶ谷駅」からは、徒歩6分と近くて便利。さらに、渋谷駅からは複数の路線バスが出ているので、アクセスは比較的良好だといえるでしょう。
他の斎場や火葬場の中には、自家用車やタクシーに頼らなければどうにもならないところも、決して少なくありません。それに比べたら、代々幡斎場は遠方からの参列者が多い場合でも、比較的案内がしやすいのではないでしょうか。
都心なのに駐車場完備
最寄り駅からは徒歩で行けるなど比較的アクセスの良い代々幡斎場ですが、さらに駐車場があるのでとても便利です。駐車場は都心にも関わらず、60台までが停められる広さ。
とは言え、混雑することも予想されるため、できれば参列者には公共交通機関の利用を案内した方が無難です。
万一、駐車場が満車の場合は、近隣のコインパーキング(有料)を利用するといいでしょう。代々幡斎場の周辺には、複数のコインパーキングがあります。
近いところでは徒歩2~3分の距離に3つのコインパーキングがありますが、どれも場所がわかりにくい、道が細く入りにくい、収容台数が少ないなどの理由からあまりおすすめできません。
しかも、それらに面している道路は一方通行だったり、時間帯によっては歩行者天国により車両通行止めになってしまうので注意が必要です。
最もわかりやすく、収容台数も多い(31台)のが「マイパーキング幡ヶ谷駅前」(渋谷区西原1-21)です。マイパーキング幡ヶ谷駅前から代々幡斎場までの距離は徒歩で約5分くらい。若干遠いのがネックですが、万一の時はこちらを利用するのがおすすめです。
霊安室があり面会も可能
アパート暮らしで部屋が狭いなど、何らかの理由で自宅安置が難しい方は少なくないでしょう。でも、代々幡斎場には24体までを安置できる霊安室があるので安心です。
※使用に際しては下記の通り有料となっています。
保棺方法 | 料金 |
冷蔵保棺 | 9,900円 |
一般保棺 | 4,400円 |
受付時間は6:00~24:00まで。面会を希望の場合は、8:30~10:00及び16:00~19:00の間であれば、面会も可能です。
控室で宿泊も可能
代々幡斎場では通夜の後に2階の控室にて、2名程度宿泊をすることができます。故人とのお別れの時間をゆっくりと過ごしたければ、ぜひ宿泊をされてみてはいかがでしょうか。
布団の手配については、事前に葬儀社に確認を取るようにしましょう。
時期によっては混雑することも
多くの人が利用する斎場なだけに、混雑することは十分に予想されます。人によっては何だか落ち着かない、お別れに集中できないと感じることもあるかもしれません。
もし、確実にお別れに集中できる静かな環境を希望するなら、他所の貸切斎場などを当たってみるといいでしょう。
また、運が悪ければ式場や火葬場の空きがないために、1週間以上もお葬式ができないかもしれません。その場合は、当然日程を調整するか、他を当たらなければならなくなります。
代々幡斎場の評判や口コミは?
「いい葬儀」というサイトから、代々幡斎場の評判を調べてみました。
いい葬儀での評価点数は、以下の通りになっています。
サイト名 | 点数(5点満点中)/評価件数 |
いい葬儀 | 4.0点/90件 |
5点満点で4.0点と、かなり高い評価を獲得していました。
評価の具体的な内容については、90件あった口コミの中から参考になるものをピックアップして紹介します。
人気があるとのことで、なかなか予約が取れなかったです。 斎場自体は、自分の家にも近く、建物も立派、駐車場も結構広く、とてもよかったです。 斎場と葬式の場所が同じというのも、参列者の中に高齢者がいたので助かりました。 車椅子が用意されていたのも良かったです。 会食でも、注文に素早く対応いただき、とても良かったです。
引用:いい葬儀
幡ヶ谷の駅から歩いて10分から15分ですが何とか歩ける距離にあります。 また大駐車場が完備されており葬儀当日も車で行きやすかったです。 葬儀まで少し時間があったのですが、その間にご遺体との面会も時間の指定がありますが可能でした。 斎場内は清潔であり、施設としては充分かと思われました。 葬儀は家族葬で内輪のものだけだったので人数的に食事会場が大きすぎたのが少し残念でした。
引用:いい葬儀
父、伯母の葬儀を代々幡斎場で行いました。 閑静な住宅街の中にある、静かで趣のある斎場です。 駐車場スペースも充分にあり、駅からも近いので参列者の方などには負担が少ないと思います。 また、清潔感がありとても綺麗な斎場だと思います。 特に参列者が少ない場合の式場もあり、部屋が広くて寂しい感じにならない対応も非常に良かったと思います。
引用:いい葬儀
親の葬儀を行いましたが、場所が京王線、小田急線が利用でき、都心に近いのでどこから来るのも便利でした。 建物もとてもきれいでした。 斎場と火葬場がくっついていて行き来の必要がないので、家族や参列者の移動の負担がないのも嬉しいところです。 特に年配者などにはとてもよいと思います。 いつも混んでいて、数日待たなければならないところが難といえば難です。
引用:いい葬儀
自宅から近い所に代々幡斎場が在ったので、交通の便も良く、父の葬儀を数多い親族だけで取り行いました。 同じ斎場内にて、通夜、告別式、火葬、初七日など全ての法事が実施出来たので、高齢者の参列も多い中、何の問題も無く葬儀を済ませられ、とても助かりました。 葬儀前にも遺体を預かって貰い、日々通えたのも残された家族には嬉しかったです。
引用:いい葬儀
良い口コミとしては、「施設が綺麗で清潔」「駐車場が広い」「駅から近い」といった声が、上記の口コミ以外でも非常に多くありました。
また「斎場と火葬場が同じ敷地内にあるので移動の負担がない」といった声も同様に多く聞かれます。都会にも関わらず「敷地が広い」「静かで落ち着いた環境」といった声も複数ありました。
逆に悪い口コミとしては、「駅から斎場までの道がわかりにくい」「周辺の道が入り組んでいて複雑」など、アクセスに関する不満の声が少なからずありました。ただ、これは代々幡斎場が住宅街にあるため、ある程度は仕方のないことだと思います。
その他には、「係員の対応が事務的」「隣の式場の音が漏れていて気になった」といった声が、一部からですがありました。尚、「隣の式場の音が・・・」という声に関しては、おそらく式場が横並びになっていることが原因であると思われます。
また式場が横並びであるが故に、代々幡斎場では音響機器の使用と式場外の装飾には制限が設けられています。これらは、凝った演出や故人らしいお葬式をしたい場合には特にマイナスの要素と言わざるを得ないでしょう。
とは言え、4.0の評価が示すとおり、総体的には悪い口コミよりも良い口コミの方が大きく上回っているという印象。よって、渋谷区やその周辺でのお葬式なら、代々幡斎場は真っ先に検討すべき斎場であることは、まず間違いありません。
代々幡斎場の予約の仕方は?
「斎場や火葬場の予約は自分でするもの」と思っている人は意外に多いようです。でも、代々幡斎場の予約は葬儀社がしてくれますし、葬儀社に任せた方が間違いありません。
「なぜ葬儀社に?」と思った場合は、その理由について詳しく解説しているこちらの記事が参考になります。
>>斎場と葬儀社の違いは?火葬場を個人では予約できないのはなぜ?
なので、まずは信頼できる葬儀社を見つけることがとても大切です。葬儀社に問い合わせをすることで、斎場の空き状況がわかるだけでなく、使用料を含んだお葬式の見積もりも直ぐに出してもらえるはずです。
尚、利用者の多い代々幡斎場は、時期によっては1週間以上の待ち時間が発生することも考えられます。そんな時も、もし日程を優先するなら、葬儀社に他に要望に合致しそうな斎場と火葬場を紹介してもらうようにしましょう。
最後に
もし、渋谷区とその周辺で最もお金をかけずにお葬式をするのであれば「代々幡斎場にて直葬を行うこと」が一番安いでしょう。
直葬とは通夜や告別式などを行わない、火葬のみのお葬式のことで「火葬式」とも呼ばれています。遺体の搬送や火葬といった必要最低限のことだけを行うことで、家族葬など他のどんな種類のお葬式よりも費用を抑えることができます。
ちなみに、代々幡斎場の火葬炉の使用料は、最も安価な最上等で59,000円です。棺や骨壷などその他諸々の費用を合わせたとしても、直葬であればトータル20万円台で執り行うことができるはずです。
ただ、直葬にも様々なメリット・デメリットが考えられるため、検討は慎重に行うべきです。もし、直葬について気になるのであれば、次の記事も参考にしてみてください。