品川区(武蔵小山、中延、戸越銀座、大崎、旗の台、etc.)でお葬式を考えているなら。
このページでは東京都品川区のお葬式でよく利用されている「桐ヶ谷斎場」の特徴や利用者の口コミ、予約の仕方などについてまとめています。
桐ヶ谷斎場は「東京博善株式会社」が運営する民営斎場です。
桐ヶ谷斎場があるのは品川区の西五反田ですが、目黒区、港区、大田区、渋谷区、世田谷区などのお葬式でもよく利用されています。なので、品川区はもちろん、その周辺でお葬式を考えている場合も利用を検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみにですが、品川区で火葬場といったら場所はどこにあるのかご存知でしょうか?
実は品川区の火葬場は、この桐ヶ谷斎場ただ1つだけ。
桐ヶ谷斎場は、通夜や告別式を行うための式場と火葬場が同じ敷地内にある、品川区では唯一の総合斎場でもあります。
なので品川区とその周辺のお葬式では、間違いなく多くの人が利用する場所です。桐ヶ谷斎場については基本情報は把握しておくといいでしょう。
それでは桐ヶ谷斎場の特徴や基本情報から、まずはチェックしていきましょう。
別の斎場も確認したい方は【東京都の利用しやすい斎場一覧】をご参考ください。
桐ヶ谷斎場とは
先にも述べた通り、桐ヶ谷斎場は東京博善株式会社が運営する民営斎場です。
火葬場併設なので、通夜から火葬、初七日の法要までを全て一ヶ所で行える点がとても便利。車両費用(マイクロバスなど)がかからないのも見逃せないポイントです。
ただ、桐ヶ谷斎場は公営斎場のように式場などの使用料が特別に安いというわけではありません。
もし、「桐ヶ谷斎場よりも安価なところを」ということであれば、場所は大田区ですが「臨海斎場」を検討してみるといいでしょう。
>>大田区の葬儀なら斎場は臨海斎場がおすすめ?人気の葬儀場や葬儀社は?
臨海斎場は、火葬場併設の公営斎場です。品川区、港区、目黒区、大田区、世田谷区の住民は、式場、火葬場、控室などを安価な使用料で利用することができます。
使用料は、桐ヶ谷斎場よりも臨海斎場の方が安く設定されています。
ただ、当然ですが費用以外にも重要なことは色々あります。例えば、お葬式の規模、その時の空き状況、参列者が足を運ぶ負担など。
そういったあらゆる条件を加味した上で、「総合的にはどちらの方が自分たちに合っているか」という視点を持つことがとても大切だと思います。
桐ヶ谷斎場の基本情報

参照:桐ヶ谷斎場公式サイト
名称 | 桐ヶ谷斎場 |
住所 | 東京都品川区西五反田5-32-20 |
式場 | 6室 |
人数 | 40~160席 |
駐車場 | 80台 |
利用推奨地域 | 品川区、目黒区、港区 |
休館日 | 元旦・1月2日・1月3日・友引 |
施設概要 | 建物:地下1階・地上2階建て 火葬炉:12基 休憩室:12室 葬儀式場:6室 控室:6室 コーヒーコーナー:2カ所 売店:3カ所 |
アクセス | 【徒歩で向う場合】 東急目黒線(東京メトロ南北線・都営三田線相互直通運転)「不動前駅」から徒歩7分 【バスを利用する場合】 JR山手線・都営浅草線「五反田駅」西口の7番乗り場から、東急バス「五反田駅~渋谷駅東口」に乗車し、「桐が谷」にて下車、直ぐ 【タクシーを利用する場合】 JR山手線・都営浅草線「五反田駅」西口から約5分 【車で向う場合】 ■首都高速道路の2号線目黒ランプ出口からは、1km先大崎郵便局前の信号を右折、山手通りかむろ坂下信号を入り、2ツ目の信号を左折 ■首都高速道路の中央環状線五反田ランプ出口からは、100m先かむろ坂下信号を入り、2ツ目の信号を左折 ■渋谷・大崎方面からは、山手通りかむろ坂下信号を入り、2ツ目の信号を左折 ■品川・五反田方面からは、山手通りを渋谷方面に向かい、かむろ坂下信号を入り、2ツ目の信号を左折 ■平塚橋方面からは、桐ケ谷信号を左折 ■馬込方面からは、首都高速戸越入口先信号を左折、直進 |
桐ヶ谷斎場の各施設の使用料
葬儀式場
式場名 | 料金 |
雲 | 990,000円 |
鶴 | 440,000円 |
雪 | 248,050円 |
火葬炉
火葬炉の種類 | 料金 |
特別殯館 | 177,000円 |
特別室 | 107,500円 |
最上等(星) | 59,000円 |
休憩室
休憩室名 | 料金 |
雲の間 | 88,000円 |
鶴の間 | 57,750円 |
光の間 | 44,000円 |
雪の間 | 28,600円 |
星の間 | 23,650円 |
霊安室
保棺方法 | 料金 |
冷蔵保棺 | 9,900円 |
一般保棺 | 4,400円 |
桐ヶ谷斎場の特徴、メリットやデメリットは?
桐ヶ谷斎場ならではの特徴や、メリットとデメリット、チェックすべきポイントは次の8つです。
バリアフリー対応で高齢の方も安心
平成10年12月に竣工された建物は近代的な造り。バリアフリーになっているため、高齢の方が多い場合でも安心して利用できるはずです。
地下1階・地上2階建てですが、エスカレーターとエレベーターがあり、車いすも用意されています。さらに式場と火葬場が同じ敷地内にあるので、移動の負担もありません。
大きさの異なる3種類の式場がある
式場の規模
式場名 | 着席人数 | 参列者の数(目安) | 式場数 |
雲 | 160人 | 300人 | ※ |
鶴 | 80人 | 200人 | 2 |
雪 | 40人 | 100人 | 4 |
※雲は鶴2室を繋げて使用します。
式場料金
式場名 | 料金 |
雲 | 990,000円 |
鶴 | 440,000円 |
雪 | 248,050円 |
桐ヶ谷斎場には、通夜や告別式を行うための式場が3種類、計6室も用意されています。
全ての式場の使用時間は16:30~翌日15:00まで。出棺時間は11時までとなっています。家族葬から一般葬、社葬まで、お葬式の規模に合わせて式場を選ぶことができます。
約300人の参列者にも対応できる雲は、都内でも屈指の規模を誇る大型の式場。社葬や有名人のお葬式、お別れ会などにも利用されているようです。
家族葬には雪が適しており、特に最近ではごく少人数でのお葬式で利用する人も増えているようです。
火葬炉は3つの等級から選べる
火葬炉の種類 | 料金 |
特別殯館 | 177,000円 |
特別室 | 107,500円 |
最上等(星) | 59,000円 |
桐ヶ谷斎場には「特別殯館(とくべつひんかん)」「特別室」「最上等」の3種類の火葬炉があります。
火葬炉の数は、特別殯館2基、特別室2基、最上等(星)8基、合計12基です。
特別殯館とは、都内の火葬場に設けられている最上ランクの火葬炉を意味します。使用料もそれなりですが、あまりに広い空間と格調高い雰囲気は、特別殯館ならではのもの。きっと、心静かに故人とのお別れに集中することができるはずです。
最上等は火葬炉数が多い施設ですが、参列者が多くても落ち着いて最後のお別れができるように、炉前ホールは十分なスペースが確保されています。収骨の際もプライベートな空間を保てるように、係員が親切丁寧に導いてくれるでしょう。
最寄り駅からは徒歩で行ける距離
最寄り駅の「不動前駅」からは徒歩7分と、そこそこ近い距離。バス停も近く、五反田駅からはタクシーで5分くらいなので、アクセスはまずまずといったところでしょう。
他の斎場や火葬場の中には、自家用車に頼らなければどうにもならないところも、決して少なくありません。それに比べたら、桐ヶ谷斎場は遠方からの参列者が多い場合でも、比較的案内がしやすいのではないでしょうか。
都心なのに駐車場完備
最寄り駅からは徒歩で行けるなど、まずまずアクセスの良い桐ヶ谷斎場ですが、さらに駐車場があるのでとても便利です。駐車場は都心にも関わらず、80台までが停められる広さ。
とは言え、混雑することも予想されるため、できれば参列者には公共交通機関の利用を案内した方が無難です。万一、駐車場が満車の場合は、近隣のコインパーキング(有料)を利用するといいでしょう。
桐ヶ谷斎場の周辺には、桐ケ谷通り沿いをはじめ10ヶ所以上のコインパーキングが点在しています。収容台数4、5台のところから30台超のところまで、コインパーキングの規模は大小様々。
料金は安いところで1時間300円から。距離的にも、桐ヶ谷斎場から遠いところで徒歩10分、最も近いところでは徒歩1分と非常に近くて便利です。
霊安室があり面会も可能
アパート暮らしで部屋が狭いなど、何らかの理由で自宅安置が難しい方は少なくないでしょう。でも、桐ヶ谷斎場には32体までを安置できる霊安室があるので安心です。
霊安室の使用は有料となっています。
保棺方法 | 料金 |
冷蔵保棺 | 9,900円 |
一般保棺 | 4,400円 |
受付時間は6:00~24:00まで。面会を希望の場合は、8:30~10:00及び16:00~19:00の間であれば、面会も可能です。
控室で宿泊も可能
桐ヶ谷斎場では通夜の後に、控室にて2名程度まで宿泊をすることができます。故人とのお別れの時間をゆっくりと過ごしたければ、ぜひ宿泊をされてみてはいかがでしょうか。
布団の手配については、事前に葬儀社に確認を取るようにしましょう。
時期によっては混雑することも
多くの人が利用する斎場なだけに、混雑することは十分に予想されます。人によっては何だか落ち着かない、お別れに集中できないと感じることもあるかもしれません。
もし、確実にお別れに集中できる静かな環境を希望するなら、他所の貸切斎場などを当たってみるといいでしょう。
また、運が悪ければ式場や火葬場の空きがないために、1週間以上もお葬式ができないかもしれません。その場合は、当然日程を調整するか、他を当たらなければならなくなります。
桐ヶ谷斎場の口コミや評判は?
「いい葬儀」というサイトから、桐ヶ谷斎場の評判を調べてみました。
いい葬儀での評価点数は、以下の通りになっています。
サイト名 | 点数(5点満点中)/評価件数 |
いい葬儀 | 3.9点/85件 |
5点満点で3.9点と、なかなか高い評価を獲得していました。
評価の具体的な内容については、85件あった口コミの中から参考になるものをピックアップして紹介します。
とても広い斎場でした。 どこもかしこも綺麗で気持ちよかったです。 斎場の方々はきちんと礼儀正しく対応してくださいました。 また、配膳の方もとても優しかったです。 駐車場が地下でしたが、あそこなら雨でも大丈夫そうで、しかも斎場入り口の目の前だったのでとても便利でした。 ただ、親族の控え室と斎場に距離があり、行ったり来たりするのが結構大変でした。
引用:いい葬儀
父の葬儀で利用しました。 一度葬儀で行ったことがありとても豪華なイメージがあったのでこちらに決めました。 斎場は綺麗で問題ありませんでしたが、他のお部屋のお経がかなり響いてくるのにはがっかりしました。 被らないようにできたらよかったです。 目黒の駅からタクシーで行きましたが、10分くらいで到着しました。
引用:いい葬儀
規模の大きくない葬儀への参列でした。 参列者の少ない葬儀に対応する部屋が多く、親切な印象でした。 公共交通機関と徒歩で参列できることは大変便利で、いいところだと思います。 残念なのは、葬儀会場と家族の控室が離れた場所にあって、これは改善すべきだと思います。 近隣住宅への配慮はしっかりとしており、必要不可欠な施設である葬祭場の役割をしっかりと果たしていると思います。 参列者には高齢の方も多いので、帰りのタクシー手配が順調であれば、より参列しやすい斎場になると思います。
引用:いい葬儀
会社の社長の葬儀で参列しました。 駐車場が地下にあり、雨が降っていましたがまったく濡れずに済みました。 葬式から火葬場まですべて揃っていてスムーズに執り行うことができました。 斎場も広く、清潔に保たれていて、設備も整っていて安心して快適に過ごすことができました。 立地もよく、どこからでも簡単にアクセスできる便利さは何より良いと思います。
引用:いい葬儀
知り合いのお通夜に参列。 きれいな内装と設備が良かった。 駐車スペースもあり助かった。 斎場内は清潔で管理が行き届いている感じ。 交通の便は、JR五反田駅からは不便な感じ。 タクシーを利用する方が多いと思う。 都内では昔から利用されてきた斎場。 建物はリニューアルし、エスカレーターもありバリアフリーにも対応している。 係りの方も親切であった。
引用:いい葬儀
良い口コミとしては、「施設が綺麗で清潔」「駐車場が広い」といった声が、上記の口コミ以外でも非常に多くありました。
駐車場に関しては「地下にあるので雨降りでも濡れずに済んだ」「斎場入口の目の前にあったので便利だった」といった声もあり、これらは桐ヶ谷斎場ならではといった感じがしました。また「火葬場併設のため移動がなくていい」「係員の対応が親切で手際がいい」といった声も多く聞かれます。
逆に悪い口コミとしては、「駅からやや遠い」「場所がわかりにくい」など、アクセスに関する不満の声が少なからずありました。
その他には、「式場と親族控室の距離が遠い」「他の部屋のお経がかなり響いてくるのにはがっかりした」といった声が、一部からですがありました。尚、「他の部屋のお経が」という声に関しては、おそらく式場が横並びになっていることが原因であると思われます。
また式場が横並びであるが故に、桐ヶ谷斎場では音響機器の使用と式場外の装飾には制限が設けられています。これらは、凝った演出や故人らしいお葬式をしたい場合には特にマイナスの要素と言わざるを得ないでしょう。
とは言え、総体的には悪い口コミよりも良い口コミの方が大きく上回っている印象。よって、品川区やその周辺でのお葬式なら、桐ヶ谷斎場は真っ先に検討すべき斎場であることは、まず間違いありません。
桐ヶ谷斎場の予約の仕方は?
「斎場や火葬場の予約は自分でするもの」と思っている人は意外に多いようです。でも、桐ヶ谷斎場の予約は葬儀社がしてくれますし、葬儀社に任せた方が間違いありません。
「なぜ葬儀社に?」と思った場合は、その理由について詳しく解説しているこちらの記事が参考になります。
>>斎場と葬儀社の違いは?火葬場を個人では予約できないのはなぜ?
なので、まずは信頼できる葬儀社を見つけることがとても大切です。葬儀社に問い合わせをすることで、斎場の空き状況がわかるだけでなく、使用料を含んだお葬式の見積もりも直ぐに出してもらえるはずです。
尚、利用者の多い桐ヶ谷斎場は、時期によっては1週間以上の待ち時間が発生することも考えられます。もし日程を優先するなら、葬儀社に他に要望に合致しそうな斎場と火葬場を紹介してもらうようにしましょう。
最後に
もし、新宿区とその周辺で最もお金をかけずにお葬式をするのであれば「桐ヶ谷斎場か臨海斎場のどちらかで直葬を行うこと」が一番安いでしょう。
直葬とは通夜や告別式などを行わない、火葬のみのお葬式のことで「火葬式」とも呼ばれています。遺体の搬送や火葬といった必要最低限のことだけを行うことで、家族葬など他のどんな種類のお葬式よりも費用を抑えることができます。
ちなみに、桐ヶ谷斎場の火葬炉の使用料は、最も安価な最上等で59,000円。臨海斎場の火葬炉の使用料は、組織区住民(品川区、港区、目黒区、大田区、世田谷区)の場合は40,000円、組織区外住民の場合は80,000円となっています。
桐ヶ谷斎場は、火葬炉を含む全ての施設を居住地に関係なく誰でも同じ料金で利用することができます。臨海斎場の火葬炉には、「特別殯館(とくべつひんかん)」「特別室」「最上等」のようなグレードは存在しません。
これら火葬炉の使用料と、遺体の搬送にかかる費用(搬送する距離によって金額が変わる可能性あり)、棺や骨壷などその他諸々の費用を合わせたとしても、直葬であればトータル20万円台で執り行うことができるはずです。
ただ直葬にも様々なメリット・デメリットが考えられるため、検討は慎重に行いましょう。もし直葬について気になるのであれば、次の記事も参考にしてみてください。