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親が余命宣告を受けて、会社を転職しようか迷っている方へ

「親が余命宣告を受けた。親のそばにはいてあげたいけど、会社とうまく妥協点が見つけられず転職を検討している

突然の余命宣告を受けると、親のそばにいたい気持ちと仕事との両立で悩む方は少なくありません。実際に、様々な事情や背景から転職を検討する人を多く見てきました。

結論から申し上げますと、状況によっては転職したほうがよい場合があります。他に任せられる人がいない場合や、会社側の融通がきかない状況では転職を検討する価値があります。

ただし、会社側が福利厚生や過去の柔軟な対応を行っている場合は、まず会社に相談することをおすすめします。他にも、転職を検討している際の相談先や、いざという時のための準備についても詳しく紹介します。

この記事でわかること

  • 余命宣告を受けて転職すべきかの判断基準
  • 転職を自分で決める前に相談しておきたい3つの関係者
  • 余命宣告を受けたら準備しておきたい4つのこと

親が余命宣告を受けたときの転職判断について

親が余命宣告を受けた後、一緒にいてあげる人がいない場合などは転職を検討する方が多いものです。ただし、いきなり転職を決断する前に、まず会社に相談することが重要です。

場合によっては会社側が柔軟に対応してくれることもあります。短時間勤務への切り替えや特別休暇の取得などサポートしてもらえる可能性があります。

「短時間勤務への切り替えや休暇の取得などサポートしてもらえるかもしれません」

転職したほうがいい場合

  • 会社側の融通がきかない場合
  • 誰もみてくれる人がいないかつ親の住んでいるところが遠方の場合
  • 金銭的にもある程度余裕がある場合

会社側が異動の決定は絶対といったように融通がきかない場合は転職を検討すべきです。また、自分以外に誰も親のことを見られる人がいない場合や、親の住んでいるところが遠方の場合も転職を考えてよいでしょう。

ただし、これらができるのはある程度金銭的にも余裕がある場合に限られます。金銭面も加味して慎重に判断することが大切です。

転職をしないほうがいい場合

  • 会社側が配慮してくれる
  • 金銭的な余裕がない場合
  • 親がやめることを望んでいない場合

休職制度があったり短時間勤務といったように会社側が何らかの対応を考えている場合は転職をしなくても問題ありません。また、金銭的に余裕がない場合は注意が必要です。

辞めた後に新たな就職先が決まるとは限らず、再就職まで収入がなくなってしまうリスクがあります。親本人が退職を望んでいない場合も多く、「会社を辞めてその後が心配」という考えを持つ方も少なくありません。

転職を判断する前に相談すべき3つの相談先

相談

転職を検討している方で自分だけの判断で決めた場合、転職活動が大変だったりお金のことでトラブルになることも。その前に、話しておくと安心の3つの相談先を紹介します。

上司や同僚などの会社関係者

「プライベートのことだし、会社関係者に話すのは気が引ける」という方もいるでしょう。しかし、ぎりぎりまで話さず引き継ぎや業務に問題が出てしまうほうがよくありません。

まずは残業なしやパートから短時間勤務への切り替え、福利厚生から休暇の取得や制度の活用ができないか相談してみましょう。忌引き休暇の制度なども確認しておくとよいでしょう。

きょうだいや親戚などの家族関係者

親自身の意向を尊重することも大切です。しかし、きょうだいや親戚など身近な親族に親の状況を共有し、いざという時のために話し合っておくことも必要です。

これには、主に2つの理由があります。まず、疑惑が生じた時に解決するのが難しくなることと、周囲があまり協力的ではなくなってしまうことです。

疑惑が生じた時に解決するのが難しくなる

「実は親が危篤状態だった」「相続について自分しか知らなかった」という事を共有していないと後々何らかの疑惑が生じた際に解決するのが難しくなってしまいます。

親の意向をできる限り尊重した上で、自分が第一線に立たなくてはと思い全て判断を行ってきた。だが、他の親族は実は全然違うことを言っていたようで、「危篤状態なのになぜ私達には連絡をくれなかった」や「財産目的だろ」など、いわれのないようなことまで言われてしまった。正直、呆然としてしまった。

実際にこんなトラブルが起こることもあります。こういった事は何もかも自分だけで抱え込んでしまうことが原因です。親がまだご存命の早い段階で周りの人に話をしておくことで、後のトラブルを未然に防げます。

周囲があまり協力的ではなくなってしまう

自分だけが頑張っていても、周囲が「◯◯がやってくれるからいいや」とあまり協力的ではなくなってしまうこともあります。ひどい時は、批判だけして何もやらないなんてことも起こります。

以前からあまり体調の良くなかった母が更に体調が悪くなったので、母にあった介護施設を探そうとやむを得ず介護休暇を取得し母につきっきりだったたか子さん(仮名)。専門家に聞いたり介護施設の問い合わせをしていましたがなかなか空いておらず‥そんなたか子さんにも予定していた介護休暇の終わりも近づいてきて焦っていたところようやく空きの連絡が入りました。たか子さんには兄がいましたので介護施設の金銭のことについて相談したところ「お前はその施設に親を捨てるのか?俺はそんなところに支払うお金はない」と言われてしまいました。たか子さんは「私一人で全部やっていて兄が蚊帳の外に追いやられていたの感じたのかそれでへそを曲げてしまったのだろう」と話していました。

こういった状況にならないためにも自分ひとりで解決しようとせず親族との話し合いで共有し、役割分担もしておきましょう。

行政機関

一人ですべてを抱え込んでいても誰かがその事を知らない限りは誰も手を差し伸べることはできません。誰かに話すことで必要な選択肢が見つかったり広がっていきます。

具体的には、各市区町村に設置されている「地域包括支援センター」がおすすめです。地域包括支援センターはその地域に住んでいる高齢者に関する相談所です。いざという時ではなく何か悩みや不安があった時に相談できるので、困った時にはぜひ活用してください。

余命宣告を受けたら準備しておきたい4つのこと

生前準備

余命宣告を受けた場合、なるべく親のそばにいてあげたいと思いますが、同時にいざという時のための準備もしておきましょう。準備をしておくだけで突然慌てることもなくスムーズに対応でき、トラブルも防げます。

亡くなった時に必要な手続きを確認

目的

把握しておくことで必要な手続きの抜けやモレを防ぐ

その時がやってきたら手続きの量はたくさんあります。例えば、年金に関する手続き・相続に関する手続き・火葬の際に必要な手続きなどです。

死亡届や火葬許可証といった本当に重要な書類の手続きは葬儀社が代わりに行ってくれるところが多いです。よく他のサイトでは「死亡後○○日までにやらなくてはならない」と書いてありますが、実際はそこまで慌てなくても大丈夫なものが多いです。生前準備として確認しておくことが大切です。

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財産に関することや形見分けを聞いておく

目的

亡くなった後で探すのに苦労するため

銀行口座は1つだけではなく複数も持っていることが多くあります。また、預金以外にも保険や証券、土地の権利書といったものもあるので、財産について聞いておきましょう。

特に生命保険は加入者側から請求しないとお金が下りないことが多く、本来受け取れたものが受け取れなかったということにもなりかねません。ただし、あまりにもしつこく聞いてしまうと「財産目当てなのか」と思われることもあります。

親戚・知人の連絡先を確認

目的

いざという時のために把握しておく・役割分担

親・きょうだい・いとこなど親戚であってもなかなか連絡し合ったりしませんよね。いざという時に、連絡ができていないと「なんで連絡してくれなかったんだ」とトラブルの元になります。

そこで、可能であれば親きょうだい等に親族の窓口役になってもらうなど協力してもらうのがおすすめです。自分から他の親族に連絡を入れる人をまず1人決めて、いざという時に連絡すれば効率的に連絡を回せます。親に聞いておくべきこととして確認しておきましょう。

誰か一人決める際に、親と関係の近い人を選ぶことをおすすめします。(例えば、母親に兄がいればその兄に連絡を依頼する)そして母の兄に連絡を頼むと、その兄が母関係の親戚に連絡をしてくれる流れです。

葬儀社について検討しておく

目的

金銭面での把握・本人の希望を聞いておく

いざという時のために葬儀社を決めておくことも大切です。あらかじめ決めておくことで、最期のときも時間を大切に過ごせる、葬儀でどのくらい費用がかかるのか把握できるなどのメリットがあります。

また、本人の希望も把握できていると葬儀社も決めやすくなります。感情的・精神的に不安定なときでも慌てなくて済むことは大きなメリットです。

父の時には「あそこでやりたい(手続きなどはしてない)」という希望を聞けていたので、姉と事前に伺って料金や内容を確認することが出来た。事前に手続きも行えたので、料金が安くなった上に事後の連絡もスムーズでした。

出典元:https://note.com/shimiyan/n/nbc595dd9a1f5

たとえ余命宣告を受けた方でも半年くらい時間がある方は3~5社から資料請求をし検討されることをおすすめします。複数社を比較することでより要望に合った最適な葬儀社が見つかります。

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まとめ:自分を大切にしながら適切な判断を

親が余命宣告を受けたと聞いて、どうしようと焦りなかなか冷静になれない方も少なくないかと思います。しかし、自分だけでなんとかしようとすると精神的・肉体的にもかなりエネルギーを消費し疲れてしまいます。

自分自身を労ることも大切です。誰かに話せば何かヒントをくれたり力になってくれると思います。無理をして体調を崩してしまうと元も子もないので、疲れたなと感じたら無理せず休息をとりましょう。

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  • この記事を書いた人

浅田 尚行

「終活を身近に」を目標に掲げ、ライフエンディングに関するあらゆる疑問や不安を解消し、メリットやデメリットを分かりやすくお伝えすることで、新たな一歩を後押ししています。誰もが安心して未来を考えられるよう、わかりやすさと心に寄り添う情報提供を大切にしています。【資格:終活ガイド資格1級、3級ファイナンシャル・プランニング技能士】

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