終活・エンディングノート

【生前準備】両親にどんな葬儀を望んでいるのか聞いてみよう

「いきなり葬儀について両親に聞いていいの?」

そう思われる方、たくさんいると思います。できれば親が亡くなった事についてあまり考えたくない、縁起が悪いんじゃないかという方もいるでしょう。

ですが、いざその時が来て「親から何も聞いていなかった」となると、葬儀を執り行うまで時間がかかったり、親の希望通りの葬儀を行えなかったりとの問題が出てきてしまうケースも。

もちろん「いきなり聞くと癪に障るのではないだろうか…」と考える方もいると思います。ですが大丈夫です。普段の何気ない会話から少しずつ聞いて生前準備を進めましょう。

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両親に葬儀について聞く理由

生前にあらかじめ聞いておくことにより、以下のメリットがあります。

親に対してできるだけのことはやったと自分にOKサインが出せる

亡くなった時に、迷うことなくスムーズに対処できる

亡くなった親に何も聞いておらず、「こんな葬儀でよかったのだろうか」「もっとこんな事してあげればよかった」と後悔するケースが後をたたないようです。

後悔しない為にも生前準備を行い、葬儀をあげた後で「私はできるだけのことはしてあげられた」と思うことができれば、心残りもあまりないでしょう。

また、「お世話になった人はみんな呼んでほしい」「家族だけでいい」といった希望も聞いておくことで、どのような葬儀にするのかスムーズに決められます。

両親に葬儀について聞いておくこと

聞いておいたほうがいいことを紹介していきます。

①参列者の規模を大まかに把握しよう

メリット:親族をすぐ呼べる、親戚の把握モレ防止

葬儀にあたる親族とは6親等内をさします。親族の数え方に関してはこちらを参考にしてみてください。

1親等 父母・子
2親等 祖父母・孫・兄弟姉妹
3親等 曾祖父母・曾孫・おじおば・甥姪
4親等 祖父母の兄弟姉妹・いとこ・甥姪の子
5親等 祖父母の甥姪・いとこの子・甥姪の孫
6親等 祖父母の甥姪の子…など

親族がどのくらいいるのかざっと把握しただけでも結構な人数になると思います。

こういった親族が集まるイベントでは、「呼ばれた・呼ばれない」「あの人は行った・行ってない」ということを気にする人は意外と多いです。特に地方の人や高齢者は呼ばれなかったことに対して「メンツを潰された」と激怒するケースがあるのも事実です。

ただでさえ大切な人が亡くなって悲しい中、嫌味を言われたり激怒されるのは誰だって嫌ですよね。自分のためにも、無用なトラブルを作らないためにも親族の把握はやっておきましょう。また、両親が友人や知人といった人も呼びたい場合、年賀状などを元に友人リストの作成をしておくのもいいですね。

②宗教の有無を聞いておこう

メリット:生前に知っておくと死後冷静に対処できる

例えば菩提寺に納骨したい場合、もし親が他に信じている宗教がありその宗教に則った葬儀をあげるとなると菩提寺のお墓には入れなくなる場合があります。

最近では「病気の不安を払拭したい」「ひとり暮らしの孤独感を紛らわしたい」という思いから他の宗教に入信する高齢者も少なくありません。

死後、信者の方が「葬儀はどうされますか?」と訪ねてくることがあって初めて知り冷静に対処できなかったというケースもあるので生前に聞いておきましょう。

③葬儀を行う場所を聞いておこう

メリット:本人の希望に沿った葬儀をあげられる

葬儀を行う場所は自宅、斎場、寺院などがあげられます。

自宅で葬儀をあげる場合は、いずれは家の片付けもしないといけなくなってくるので、片付けに関しても視野に入れて考えましょう。

寺院の場合ですと、菩提寺で行うのが主流になっているようで、そのことについても両親に聞いておきましょう。

④本人のこだわりを把握しておこう

メリット:元気なうちに聞いておくと充実した把握ができる

元気なうちに「葬儀についてのこだわり」を聞いておきましょう。簡単に例をあげれば、遺影の写真や好きな音楽、好きな花などです。

写真は、ピースしていたり旅先でとった写真などその人らしさが出ている写真が好まれる傾向があるようです。好きな音楽は葬式をあげるときにかけることもできます。お花に関しても、「母の好きだったお花を飾ってあげたい」と多様化しているようです。

ですが「両親が好きなものや大切にしているものを把握していなかった」ということもよくあります。なので、元気なうちにたくさん両親とコミュニケーションをとってあげてくださいね。

両親に聞くことまとめ

  • 葬儀のことに聞いておく利点は、納得できる葬儀をスムーズに行うため
  • 聞いておくことは、参列者の規模・宗教の有無・葬儀の場所・本人のこだわり等

生前はなかなか聞きづらいことではありますが、聞いて準備しておくことで双方のためにもなるので、普段のうちから早めに聞いておきましょう。

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  • この記事を書いた人

浅田 尚行

「終活を身近に」を目標に、ライフエンディングに関わる疑問やメリット・デメリットを分かりやすく伝える活動をしています。終活ガイド資格1級、3級ファイナンシャル・プランニング技能士

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