エンディングノートといいますと、お年寄りの方が書くもの・葬儀や延命治療など「死」にまつわることを考えるノートだから暗いイメージがあると思われる方もいるでしょう。
ですが、20代が書くエンディングノートは少し意味合いが変わってきます。
一旦、立ち止まって自分と向き合ってみてこれからどんな事をしていきたいのか、自分がワクワクするようなことを考え記録にまとめていきます。
今回は、20代のエンディングノートの書き方やおすすめのエンディングノートを紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
エンディングノートとは?
エンディングノートとは、自分自身について考えたり介護や葬儀・相続等どうしたいのか今後のことについて考え、記録を残しておくノートです。
書き方に決まりはなく、自分が書きたいことを書けて何度も書き直しできるのが特徴です。
エンディングノートについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
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20代がエンディングノートを書くメリット
20代がエンディングノートを書くメリットを紹介していきます。
将来について見つめ直してみる
20代といいますと、学生で勉強している方や就職して働いている方などまだまだセカンドライフを考えるという年齢ではないと思う方もいるでしょう。
20代から始めるエンディングノートは、一度自分が生まれてから現在までを振り返り、将来どんな事にチャレンジしてみたいのか・どんな目標を達成してみたいのかというような事を書いていきます。
振り返ってみた時にどんな事にチャレンジしてみたいか思い出すきっかけになり、どんな目標を達成できたのか改めて確認できるからです。
自分に関することを整理する
今のお年寄りの方が若い頃に比べて現在の20代の方々は情報量が多い中で暮らしています。
SNSアカウントやホームページの保有、インターネットを活用するものにはID・パスワードが必要だったりするものも結構ありますよね。
どれがどの情報なのかわからないということを防ぐためにも、自分の身の回りの情報を整理しておきましょう。
自分史の記録を残しておく
お年寄りが書くエンディングノートは今までの人生を振り返っていく感じですが、20代の方が書く場合30代40代のことはまだ未来のことなのでわかりませんよね。
20代の方がエンディングノートを書く場合は、30代40代と歳を重なる毎に記録を残していきます。
自分自身が高齢者となった時に20代からつけた記録を見返してみるのも感慨深いのではないでしょうか。
エンディングノートの書き方20代Ver.
エンディングノートを書いてみようと購入したものの、介護に関すること・相続に関することなど書こうとしてもあまりピンときませんよね。
20代の方が書くとなると実際には何十年と先のことかもしれませんし、仮に今書いたところで今後の状況なども変わってくると思います。
そこで、今回エンディングノートで20代でも書けそうな項目を3つピックアップしてみました。
どこから書けばいいのかわからないという方は是非参考にしてみてください。
項目 | 書く必要性 | 備考 |
自分について | ◯ | 住所、生年月日、趣味・特技、SNS情報など |
資産について | ◯ | クレジットカード、銀行口座に関する情報 |
医療と介護について | △ | 持病・基礎疾患など |
葬儀とお墓について | ✕ | 書く必要はありません。 |
相続について | ✕ | 書く必要はありません。 |
遺言書について | ✕ | 書く必要はありません。 |
親戚や知人の連絡先 | △ | 親戚・知人の電話番号やメールアドレス |
大切な人に向けたメッセージ | △ | 普段なかなか伝えられない事 |
自分史 | ◯ | 学生での出来事、20代での出来事の記録 |
目標や夢 | ◎ | 自分がやってみたい、達成したいこと(例:料理をマスターする/日本横断/副業で月30万稼いで脱サラ/ロードバイクで箱根旅行/30歳になる前に結婚) |
個人情報に関すること
まずは自分自身に関することから書いてみましょう。
名前や生年月日、趣味や特技といったことは書きやすい項目ではないのでしょうか。
また、20代の方はSNSをやっている方はとても多いですよね。TwitterやFacebook、InstagramなどのIDなども記録しておくことをおすすめします。
ホームページを持っている方やブログをやっている方はURLも書いておくといいでしょう。
資産に関すること
次は資産に関することです。資産といいましても、20代で不動産や証券を持っている方ってなかなかいないかと思います。
なので、20代で書けそうな項目をピックアップしてみました。
- 銀行口座や預貯金に関する情報
- クレジットカードや電子マネーに関する情報
- ローンに関する情報(奨学金返済をしている方など)
今はかける項目が少ないと感じる方もいるかも知れませんが、大丈夫です。
もし今後30代で家を買ったらその時に不動産やローンに関する項目に書き込めばいいですし、火災保険やガン保険に入った場合も同様です。
ですがここで注意点があります。銀行やクレジットカードの暗証番号はエンディングノートとは言えど悪用される可能性がありますので、書かないようにしてください。
最近では、スクラッチシールのついたエンディングノートも出ていますができれば空欄にしておくことをおすすめします。
将来やってみたいこと
これは20代だからこそ書ける項目です。将来チャレンジしてみたいこと・達成したい目標を書いてみてください。
書くことによって、明確化ができモチベーションアップに繋がりますし、今まで考えたことがなかった方は自分を見つめ直すきっかけになります。
大きな目標でなくても構いません。カフェ巡りしたいなど身近にできることから書いてみるのがポイントです。
20代におすすめのエンディングノート3選
エンディングノートはお年寄りが書くように作られてるため、どんなものを選べばいいのかわからない方は多いかと思います。
そこで、SNSアカウントアカウントなどデジタル資産を書き込めるエンディングノート3冊を紹介。葬儀ラボ厳選の3冊ですので、是非参考にしてみてください。
リベラル社
一番わかりやすい エンディングノート
介護、医療、葬儀、相続に関する解説と項目が充実しています。また、デジタル資産に関する内容も充実。SNSをよく使う人におすすめの一冊です。
家の光協会
もしものときに困らない これで安心ノート
今後10年の人生設計とお金に関する計画を立てることができます。スマートフォンやパソコンのデータ、SNSアカウントなど情報を細かく書き込めます。備忘録として使いたい方におすすめ。
宝島社
もしものとき、身近な人が困らないエンディングノート
もしもの時、スマートフォンやパソコンにあるデータ、SNSアカウントをどうして欲しいのか書き込めます。
まとめ
今回は、20代の方に向けたエンディングノートの書き方やおすすめの本を紹介しました。
若い人の書くエンディングノートは、今までの自分を見つめ直し将来どうしていきたいのか考えるきっかけになります。
エンディングノートはお年寄りが書くものと決めつけず、20代の方も是非書いてみてくださいね。