
「葬儀社はどうやって決めるの?」
いざ葬儀社を選ぶ段になると迷いやすいものです。何を基準に比べるかを決めていないと、判断に時間がかかります。まず要点をそろえ、落ち着いて進めましょう。
このページでは、葬儀社の選び方と、おすすめの葬儀社の見極め方を解説します。初めてで不安な方でも整理して選べるように、要点を簡潔にまとめました。
葬儀社を選ぶ前に決めること
最初に家族で方針を確認すると迷いません。参列者の人数、用意できる費用、宗教や宗派の有無を決めれば、比較の軸がはっきりします。これらを先に固めると、見積もりの精度が上がり、やり取りも短くなります。次の項目で順に見ていきます。
どのくらいの人数を呼ぶのか

参列者の数で会場規模や費用が大きく変わります。誰を呼ぶか、家族だけか、親族や友人までかを家族で話し合い、方針をそろえておきましょう。
人数が決まらないときは、想定人数ごとの見積もりを依頼すると比較しやすいです。対応できる葬儀社なら、少人数と標準人数の両方で試算してくれます。
予算はどのくらいか

目安がわからない場合は、気になる葬儀社から見積もりを取り寄せましょう。費用の全体像が見えると、無理のない予算を組みやすくなります。
比較のために3~5社へ同条件で見積もり依頼をすると差がわかります。含まれる内容も確認し、後で費用が増えないかをチェックしましょう。
宗教の有無や宗派

日本の葬儀は多くが仏式です。仏式ではお坊さんへのお布施が必要になるため、総額が上がる点を必ず見込んでおきましょう。
宗派によって作法や流れが変わります。宗教の有無と宗派を事前に確認し、無宗教の形にするかも含めて家族で決めておきましょう。
葬儀社の選び方はここに注目!
迷ったら次の5点を基準に比べると失敗を減らせます。連絡の速さ、小規模への配慮、見積もりの明確さ、要望への柔軟さ、支払い条件の余裕です。各項目を短時間で確認できる方法もあわせて紹介します。

①対応は迅速か
問い合わせへの返答が早いかを必ず確かめましょう。連絡が遅い会社に頼むと、搬送や手配が滞り、思わぬ混乱につながります。
資料請求の到着が極端に遅い会社は避けましょう。「24時間365日対応」と明記している会社を第一候補にすると安心です。
②小規模の葬儀でも丁寧に対応してくれるか
家族葬など少人数を考えるなら、少人数と伝えても丁寧に案内するかを確かめましょう。ぞんざいな応対や高圧的な勧誘があれば避けるべきです。
見学や相談時の態度に注目しましょう。質問に根気よく答え、契約を急がせない会社を選ぶと、当日も安心して任せられます。
③見積もりが正確か
内訳が明確で、何にいくらかかるかを説明できる会社は信頼できます。曖昧な説明のまま契約すると、不要な追加で膨らむ恐れがあります。
極端に安い提示は、後で高額の追加が出る合図かもしれません。同条件で複数社の見積もりを並べて比較し、差が出る項目を質問しましょう。
④お客様の要望を取り入れてくれる
良い会社は選択肢を示し、要望に合わせて柔軟に組み替えます。内容の省略や追加の相談にも、嫌な顔をせず対応してくれるかを見ます。
「この演出は可能か」「これは省けるか」など具体的に聞いてみましょう。できる範囲と代案を丁寧に示す会社なら安心です。
⑤葬儀費用の支払い期日に余裕がある
費用は高額になりがちです。資金の準備に時間が必要なら、支払い期日に余裕のある会社を選びましょう。後払いの可否も確認します。
対応可能な支払い方法も重要です。クレジットカードや分割払いに対応していれば、負担を抑えて支払えます。
5つの注目ポイントまとめ
ここまでの要点を一度整理しましょう。素早い連絡、少人数への配慮、明快な見積もりは欠かせません。要望の反映と支払い条件も、安心して任せられるかの判断材料です。
次の一覧をチェックリストとして使い、各社の対応を比べてください。3~5社で見積もりと資料を集めると、差がくっきりと見えてきます。
- 対応は迅速か
- 小規模の葬儀でも丁寧に対応してくれるか
- 見積もりが正確か
- お客様の要望を取り入れてくれる
- 葬儀費用の支払い期日に余裕がある
以上を押さえつつ、複数社から資料と見積もりを取り寄せて比較すれば、納得のいく葬儀社を見つけやすくなります。
まずは3~5社へ同条件で依頼し、対応と費用感を見極めましょう。
葬儀社の種類を確認しておこう
葬儀社には大きく分けて「葬儀仲介会社」と「葬儀専門会社」があります。しくみと強みが異なるため、向いている人も違います。違いを知っておくと、条件に合う会社を素早く選べます。

「葬儀仲介会社」の特徴・おすすめの人
葬儀仲介会社は、葬儀を行う会社と利用者をつなぐ窓口です。依頼を受けて提携先へ手配し、実務は提携葬儀社が担当します。
価格を抑えやすく、全国で手配できる点が強みです。遠方での葬儀や、内容に強いこだわりがない場合に向いています。
葬儀仲介会社の特徴
葬儀仲介会社は、提携している葬儀社と利用者をつなぐ仲介会社です。依頼窓口と手配を担当し、実際の施行は提携先が行います。

葬儀の依頼を受けて提携先の葬儀社に業務を委託するので、仲介会社に頼んでも、実際の葬儀は提携葬儀社が担当します。
- お客様から依頼を受ける
- 提携先の葬儀社に業務委託
- 提携先の葬儀社が葬儀を担当する
提携葬儀社は全国にあり、広い地域で対応できる会社が多いです。費用も、葬儀専門会社より抑えられることがよくあります。
葬儀仲介会社がおすすめの人
葬儀仲介会社は「費用を抑えたい方」「遠方で葬儀をお考えの方」におすすめです。
ほとんどの葬儀仲介会社では、葬儀に必要なサービス・物が揃ったセットプランを低価格で提供しているので、葬儀にこだわりがない場合にはとても安く葬儀を行えます。
遠方で葬儀をしなければいけない状況になった時に、全国幅広く対応している葬儀仲介会社であれば問題ないでしょう。
「葬儀専門会社」の特徴・おすすめの人
葬儀専門会社はいわゆる一般的な葬儀社です。相談から当日、葬儀後の手続きまで、自社で一貫対応する会社が多いのが特徴です。
担当が途中で変わらないため、細かな要望に寄り添いやすい点が強みです。内容にこだわりたい方に向いています。
葬儀専門会社の特徴
葬儀専門会社とは、事前相談から実際の葬儀まで、全てを自社で行う葬儀社です。初めから最後まで同じ会社がサポートします。

仲介会社のように途中で担当会社が変わることはありません。親身で柔軟な対応を期待でき、安心して進められます。
- お客様から依頼を受ける
- 自社で葬儀を担当する
会社によっては遺品整理や相続、役所手続きなど、葬儀後の支援まで担う場合もあります。価格は仲介会社より高めのことがあるため、事前に見積もりで確認しましょう。
葬儀専門会社がおすすめの人
葬儀専門会社は「満足のいく葬儀をあげたい方」におすすめです。高品質なサービスと手厚い支援が特徴で、寄り添った対応に期待できます。
仲介会社より費用がやや高い場合がありますが、最初から最後まで不安を減らしたい方は、葬儀専門会社を検討しましょう。
葬儀仲介会社と葬儀専門会社の見分け方
電話でたずねるのが確実ですが、まずは対応地域で見分けると簡単です。全国対応なら仲介会社、特定地域のみなら専門会社の可能性が高いです。
会社概要の「対応エリア」や「自社式場の所在地」も確認しましょう。対応地域と拠点の有無で、おおよその区分がつかめます。
見分け方
- 葬儀仲介会社:日本全国に対応
- 葬儀専門会社:特定の都道府県のみ
葬儀仲介会社は日本全国に対応していることがほとんどです。反対に、葬儀専門会社は特定の都道府県のみ対応のことが多いです。当サイトの厳選ランキングでは種類も明記しているので、比較にご活用ください。
葬儀社の選び方まとめ
選び方の軸は「人数」「予算」「宗教」、そして会社選びの5条件です。事前に方針を決め、複数社の見積もりを同条件で比較すれば、納得のいく一社に出会いやすくなります。最後に要点を確認しましょう。

- 葬儀社を選ぶ前に「人数」「予算」「宗派」を確認
- 「迅速丁寧な対応」「明確な見積もり」「支払い条件」を重視
- 葬儀仲介会社:全国対応、費用を抑えたい方におすすめ
- 葬儀専門会社:特定地域対応、満足度を重視する方におすすめ
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